説明できる?保険料と保険金の違いとは

公開日:2022/09/27  

「保険料」と「保険金」の違いとは?と聞かれるとすぐに答えが出てこない方や、言い方が違うだけで同じものだと思っている方もいることでしょう。しかし実際はまったく別のもの。保険に関する専門用語は普段あまり馴染みがなく、説明を受けないとわからないものも多いかもしれません。今回は保険料と保険金の違いから仕組みまで解説します。

保険料と保険金の違い

保険料と保険金。一文字違うだけの用語ですが、これらはまったく別のものを示します。

まず「保険料」は保険の契約にあたり、契約者が保険会社に対して支払うお金のことを示します。「掛け金」と言い換えることができるでしょう。保険料は保険金額の大きさや契約内容・条件によって金額が異なります。

一方「保険金」は病気や死亡等が起きた場合に、契約に基づき保険会社から契約者に支払われるお金を示し、被保険者が受け取るお金のことです。

保険料の金額はどうやって決まるのか

ところで、保険金額はどのように決まるのかご存知でしょうか。保険会社を変えたら、同じ保障なのに安くなった!なんて話も耳にしたことがあるでしょう。ここからは、保険料の仕組みについて解説します。

保険料の内訳とは?

保険会社は被保険者の支払った保険料を財源に、病気や死亡等で支払う保険金に充てています。保険料は「純保険料」と「付加保険料」の二つから成り立ち、これらは原価と経費のようなものになります。

「純保険料」は原価の方にあたり、ものの原材料費のように、商品が売れた場合にも手元にお金が残らない部分になります。一方「付加保険料」は経費や儲けにあたります。一般的な商売における販売価格には、原材料費、輸送費、人件費、利益などが含まれていますが、これと同様です。

保険会社が保険という商品を販売する際にも、人件費や広告宣伝費、利益を含めた金額になるようにしており、これが付加保険料に当たります。

保険料の設定の仕方

純保険料と付加保険料は「予定率」を使用して設定します。これは予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つから成ります。つまり経費がどれくらいかかり、どれくらいの人が亡くなるかを見込んで保険料を決めています。

たとえば死亡率は過去の統計や年齢、性別から出された確率で、たとえば80代男性であれば40代男性よりも死亡率が高いためより多くの保険金を確保しておく必要があり、保険料としても多く集めなくてはいけないため保険料が高くなるというわけです。

保険会社によって保険料が違う理由

昨今、インターネットから気軽に加入できる保険が増えています。ネットの生命保険は安いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。安さの理由は経費にあります。

ネットの生命保険は店舗で契約を行う保険会社に比べ、人件費、店舗の賃借料が安く済みます。つまり付加保険料が安く済むため、保険料も安くなるというわけです。

また、対面販売の保険であっても比較すると保険会社によって金額が大きく異なるのも、販売施策や宣伝費といった経費による付加保険料の差から生じるものといえるでしょう。

保険期間に関する注意点

保障がされる期間となる「保険期間」と、保険料の支払いを続ける「払込期間」。この二つについても誤解している方が多いといわれています。

たとえば「保険料の支払いを続けている間は保険が適用される」は誤解です。保険によっては保険期間と払込期間が異なる場合もあるので、注意が必要となるでしょう。

終身保険での保障は一生ですが、保険料の支払期間は生涯という商品と10~15年といった期間が決められた商品があり、選択することが可能です。短い期間で月々多めの保険料を支払うか、毎月の保険料を安くして一生涯支払いを続けるかの違いになりますが、終身保険では死亡保障が不要となった場合には解約して返戻金を受け取ることができます。

終身保険は「貯蓄性の保険」と呼ばれ、資産運用として利用する方も多い保険になります。また、定期保険と呼ばれる保険は払込期間が決まっている保険です。保険料は掛け捨てで返戻はなく、払込期間内に病気になるまたは死亡した場合のみ保険金が支払われることになります。

みなさんは自分が入っている保険はどちらのタイプで、払込期間は何年または一生涯なのか把握できていますか?保険料の見直しも含め、一度確認しておくと安心です。

初歩的なことでも安心して相談できる場所を探そう

保険の仕組みは理解できたでしょうか。いまいちわからないといった方や、保険は入っているけど若い時に保険に入ったから契約内容をあまり把握できていない、契約時に説明は受けたけど何となく保険に入ってしまった…そんな方も多いかもしれません。また、保険に関する悩みは身近な人にしてもわからない、プロに相談したら?など取り合ってもらえないものです。

そこで利用したいのが保険の相談窓口です。保険に熟知したスタッフが小さな悩みから新規、見直し、保険に関することなら何でも無料で相談に乗ってくれます。オンラインでの相談を受け付けているところもあるので、お店に出向く時間がない方でも気軽に利用できます。わからないことはそのままにせず、保険の相談窓口で相談してみましょう。

まとめ

保険のことは説明されても難しくてよくわからない部分も多いものです。見積もりを取って安かったからそのまま加入した!というケースもあるかもしれません。ネット型の保険も多く普及しており、なおさら保険の相談をしたり、じっくり保険の話を聞いたりする機会も減っているでしょう。

しかし、検索してみれば保険の相談窓口は町のあちこちにあります。長い時間お金を支払っていく保険は貯蓄にもなるもの。保険の目的を明確にしておくことも大切です。わからないことはプロに相談しながら、自分に合った保険を見つけましょう。

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